暗かった庭を光あふれる庭へリフォーム

横浜市内の高台にある住宅街の一角。
既存の庭をリフォームして、新たな庭をつくる計画です。大きく育ったシラカシの生垣を撤去し、代わりにレッドシダー材の木製のフェンスによってプライバシーを確保します。
また、既存の庭で使われていたペイビングのレンガを再利用するなど、使えるものは出来る限り残すような計画にしています。
1. 大きな木を残すか伐るか
庭の真ん中に大きく育ったクスノキ。周りにはシラカシの生垣とキンモクセイ。基本的に常緑樹のみで構成された庭は、少し暗くて湿気のある空間でした。


庭のリフォームにあたり、既存の樹木をどうするかを、家族みんなで考えてもらいましたが、これらを伐採して新たな明るい雰囲気の庭づくりを進めることになりました。木を伐る事に決めるまで、私もとても悩みました。でも、結果的には良い決断だったと思います。


2. 子どもたちが楽しめる庭へ
まだ小さな子どもたちが、庭に出て楽しく遊べるように。安全なことはもちろん、比較的人通りのある道路に面しているので、プライバシーの確保も重要な部分です。
道路との境界に設置した背の高い木製フェンスは、板の間隔を狭めて外からの視線を遮る事にしました。

また、クスノキやシラカシを伐採して明るくなった部分には、芝生のマウンドをつくり、子どもたちの遊び場になりました。
3. 季節感を感じる落葉樹を植えて
常緑樹を伐採した庭には、より季節感を感じる木々を新たに植えました。
庭のシンボルにはカツラを。秋が深まる頃に甘い香りが漂います。ジューンベリーは春にまっ白い花をたくさん咲かせ、夏には赤い実がたくさん。他にはイタヤカエデやツリバナ、クロモジなど秋が楽しみな木々も植えました。

以前、サツキが植えられていた玄関先の植栽ますには、常緑ヤマボウシとチャイニーズホーリーを。半日陰の玄関先に彩りを添えてくれます。
4. 門柱にはオリジナル表札を
街全体で統一されたタイル張りの門柱。ポストや表札も同じデザインのものが使われていましたが、歳月の経過とともに退色や破損が進んで更新のタイミングになりつつある状況でした。

既存門柱の前面に、新たに木製フェンスと同じデザインの門柱を設置。ここにオリジナルの表札、ポストとインターホンを取り付けています。
