マンションのベランダを彩り豊かな庭にする
- 2017.04.08
- 施工例
- ウッドデッキ, ガーデンファニチャー, ベランダガーデン
風などに対して安全性を確保する必要があるし、隣近所への配慮も大切。何より、マンションの管理組合などで禁止事項を定めている事も多いので、事前に調査をしておく事が大切です。
それらを踏まえた上で、ベランダガーデンをデザインしていきます。今まで使いみちのなかったデッドスペースを生かしたり、美観上好ましくなかった設備機器を上手に隠すなど、限りある小さなスペースを彩りある庭へ。少しの費用でも効果的に変化させることが出来ます。
1. 生活動線を犠牲にしない
ベランダガーデンを考える際に、様々な雑誌や書籍を参考にしながら盛りだくさんのイメージになりがちです。たくさんの植物を置きたいし、飾り棚やベンチ、ケーキやコーヒーを楽しむテーブルも置きたい。
でも、これでは小さなベランダがモノであふれ、雑多な印象になるばかりでなく、ベランダに出たり洗濯物を干すことさえも難しくなります。
最優先は日常の生活動線を犠牲にしないこと。やりたいことを整理して優先順位を考えることが重要です。
2. 隠したいものを上手に隠す
エアコンの室外機に給湯器、無機質な床。ベランダには必要だけど、あまり見せたくないものがあります。なくす訳にはいかないけど上手く隠し、見栄えをよくする事は出来ます。
ただし、建物の躯体に直接取り付けたり、接着剤などで固定することは出来ません。取り外す事を前提に設置することが一般的な庭と大きく異なります。
3. 植物を配置する時の注意点
ベランダに植物を配置すると、グッと豊かな環境になります。室内から緑が見えると、それだけで生活が豊かになる気がします。
それでも、ベランダで植物を健康に育てるためには、いくつか支障になる事があります。水やりが必要なのは室内と同様ですが、思ったよりも日陰になる時間が多かったり、風通しが悪かったり、逆に強風で傷んだりする事もあります。
植物を選ぶ際には、出来るだけストレスに強く、厳しい環境に耐性のある種類を優先することが大切です。
また、用土は保水性などを考えると、ある程度の量が必要ですが、軽量土壌や軽石、パーライトなどを使って少しでも軽量化することも重要です。
4. 安全性を最優先に
ベランダガーデンをつくる際に一番気をつける点、これは何よりも安全性です。例えば、ベランダに木製スクリーンを設置する際には、風にあおられて破損したり、ベランダの外へ転落することは絶対にあってはなりません。
また、普段は必要のない避難用パネルや避難用ハッチなどを塞いだり、避難の邪魔になるようなものを設置することも出来ません。
当たり前のようですが、作ることに夢中になると、少しくらいは大丈夫と考えがちになります。
また、ベランダの手すりに木製のパネルを設置したり、プランターを吊るしている例を見かけることがありますが、これもやめるべきです。何よりも安全性を第一に、これがベランダガーデンの基本です。