小さなウッドデッキやベンチ、買うか作るか。
- 2018.08.09
- 木工事
- ウッドデッキ, ガーデンファニチャー, 素材
庭に置く小さなウッドデッキや縁台、濡れ縁、ベンチなどは、ホームセンターでも手軽に手に入るのですが、大きさや素材を選ぶことは出来ません。多少小さかったり、高さが低かったりしても、そこは諦めるしかありません。
また、購入後は自分で車に積んで持ち帰るので、軽量化と省スペース化が必須です。その為か、かなり華奢に出来てるものも多く見られます。
アトリエタムロで制作するものは、当然の事ながら自由に大きさや高さを設定出来ます。材料や塗色も選べて、なおかつ、相当に頑丈です。
サイズの合ったものは、見た目も使い勝手も数段良くなります。長く使うものだからこそ、最初は少しの手間を掛けたいものです。
1.打ち合わせと寸法の確認
小さなウッドデッキでも、基本的には現場に伺ってお打ち合わせを行い、寸法等の確認をさせて頂いています。例外的に、制作するものの大きさや材料等が既に決まっている場合は、お打ち合わせを省略して図面の制作に入る事もあります。
ただ、実際に設置場所を確認しておかないと、実は地面に凹凸があったり、平らであると聞いていた場所に勾配がついていたり、何らかの支障があることもありますので、やはり、現場での確認は大切だと思っています。
また、狭い庭なのでウッドデッキなんて無理、と諦めている場合でも、良いご提案が出来るかも知れませんので、まずは一度ご相談下さい。
2.図面の制作と見積もり作成
わざわざ図面なんて、と思うかも知れませんが。小さなウッドデッキだって図面は必要です。材料同士の納まりや金物の入れ方、デザイン的な検証。スケッチや図面を描くことで分かる事がたくさんあります。
また、正確な図面を描くことで正確な見積もりが作成出来るし、制作にかかる時間も短縮できます。
メールやFAXなどで十分に内容が伝わる場合以外は、図面と見積書をお持ちして、直接内容をお伝えするようにしています。
3.制作から設置まで
制作するものの大きさや形などによって、現場で制作する場合と、制作したものを現場に搬入する場合、部品を作っておいて現場で組み立てる場合など、いくつかのケースがあります。
設置完了後は、使い方や使用上の注意事項をご案内するとともに、再塗装時期のご説明などをいたします。ほとんどの場合、木製となりますので、設置後のメンテナンスが長持ちをさせるためには大変重要です。
と言っても、誤った使い方をせず、数年経過後に塗装を行えば、短期間で腐ったり壊れたりすることはありません。
4.小さなウッドデッキやガーデンファニチャーの事例
①街の中に設置した小さな縁台
新宿の超高層ビル街区にて期間限定で開催された「Shinjuku Share Lounge」というイベントの会場で、誰もが自由に休めたり、食事が出来るような小さな縁台を制作しました。一台の縁台が丁度1坪サイズ。この大きさがなかなか絶妙な大きさなのです。四方それぞれの辺をベンチとして使い、中央部分はテーブルの代わりとして。大きな荷物の整理をしたりも可能です。
期間限定の設置予定でしたが、好評に付き現在も常設されています。
公共空間に限らず、庭の一角に可動式のウッドデッキとしても使用できます。
②庭に合わせたウッドデッキの増築
小さなウッドデッキしか設置出来ない限られたスペースでも、最大限にスペースを活用したデザインを行います。デザインや強度の検討はもちろんですが、いかに使いやすい形に出来るかが一番のポイントです。
庭の中のデッドスペースであっても、ウッドデッキの設置によって敷地を無駄にせず、有効に活用することが出来ます。
③木製ベンチやテーブル、鉢カバーなどのガーデンファニチャー
庭に設置する木製のベンチ、テーブルなどの屋外用家具。木製フェンスやウッドデッキと合わせたデザインで制作できます。
また、鉢物の庭木や草花をすっきりと飾れるような木製鉢カバーなども、ウエスタンレッドシダー材やハードウッドを使って制作することで一体感のある庭やアプローチの空間が実現できます。