名建築、ついに終わります。

名建築、ついに終わります。

アトリエタムロブログに何度も登場した
坂倉準三先生設計のあの建築物。
神奈川県立近代美術館 鎌倉館。
明日で最後の展覧会が終了します。
そして、3月末で閉館。
残念過ぎます。

160130-1

↑ 終わっちゃうんですね。ほんとに。

もう何年も前から、存続について
議論されてきました。
立地が立地だけに、いろいろ難しい問題も
あっただろうし、この近代建築の傑作が
一般的にどのように受け取られていたのか。
古都鎌倉の歴史的建築物と比較され
本当の価値が薄まってしまったんじゃないか。
いろいろ考えてしまいます。

現館長がHPの中で、閉館後のこの建築物について
「新たな価値の誕生」と表現されています。

国史跡に指定されている鶴岡八幡宮の境内という、
超特殊な立地故に、美術館として耐震補強を行い、
改修工事を行って再出発をすることが困難である。
あまりにもつらい結論です。

でも、新たな価値の誕生、という一言の中に
未来の新たな可能性を期待してしまいます。

近美2

↑ いつ来ても好きだった場所。

このピロティが。
ほんとに浮いてるみたいに見える。

近代美術館

↑ 季節には蓮の池が青々して。

確かに、老朽化の激しい部分も多くて、
このままじゃ朽ちてしまう。
大きな地震にも耐えられないかもしれない。

でも、何とかこの建物に未来を。

写真じゃ伝わらないけど、
実際、体験してみると、その価値が
伝わると思います。

いやぁ、近代建築ってあまり好きじゃないし。
そんなこと言わずに、見に行ってみて下さい。
日本の超有名な神社の境内にある
近代建築物を。

チャンスは明日1/31のみです。