グランドカバーのおすすめを7種あげてみました

グランドガバーとは文字通り地表を覆うもの。ですが、ガーデニングで言うグランドカバーは横方向に広がって、地面を覆い隠すような植物の事を指す場合がほとんどです。

地被類とか地被植物などとも言いますが、一般的にはグランドカバーという呼びかたが多いようです。

植栽計画をする際に、まず樹木の選定や配置をしていきますが、それと同じくらいグランドカバーの選定が大事だと思っています。言い換えれば、樹木を植える際には、樹木の足元(根締め)についての検討も同時に行うべきなのです。

1. グランドカバーの大事な役割

ひとつは言うまでもなく、庭という空間をより美しく見せる、景観素材としての役割。

もうひとつは、表土の流出防止や過乾燥の防止など、樹木などの生育に関わる大事な役割。

更にもうひとつは、庭を管理する上で一番の困りモノである雑草の抑制という役割を持っています。

しかし、グランドカバーとは言っても、手入れをせずに放任して庭中の至る所に広がった挙句に、隣地にまで侵入するようなケースをよく見かけますが、これでは雑草と思われても仕方ありません。

グランドカバーに使われる植物は、横へ広がりやすく、生命力が強くて丈夫なものが多いということを忘れてはいけません。

2. アトリエタムロがおすすめするグランドカバー

① ハナニラ(ネギ科・球根植物)

ハナニラは、春になると地面を覆いつくすように、薄紫色やピンク色の花を咲かせる球根植物です。とにかく強靭で増殖力が強いので、頻繁に管理する必要など全くありません。

球根であれば秋に植えますが、春先にはポット苗も出回りますので、これを植える事も出来ます。

ハナニラ

春先に咲くピンク色のハナニラ

ただ、欠点がひとつ。見頃は春のみ。夏以降は姿が見えなくなります。でも、逆に言えば、夏〜秋に見頃を迎える別のグランドカバーとスペースを共有すれば良いのです。

② ギボウシ(キジカクシ科・宿根草)

日本の日陰を代表する植物と言っても良いほど、日陰のグランドカバーには無くてはならないのがギボウシです。

とにかく豊富な葉色と形、ギボウシだけで分厚い本が一冊出来てしまいます。暗くなりがちな樹木の足元に、明るい葉のギボウシを植えると、パッと華やかになります。

斑入りギボウシ

水場に控えめに植栽したギボウシ

ほとんどの品種が丈夫で管理も難しくありません。ただし、日光の強い光には弱く、葉焼けを起こしますので、半日陰〜朝のみ日が当たるような日陰が適しています。

春に芽を出すと、どんどん葉が広がっていき、夏に白や紫色の花を咲かせます。晩秋には地上部が枯れて休眠に入ります。

春以降にポット苗を手に入れて植えるのが一般的ですが、その際に大きい葉になるのか、細長い小さな葉になるのか、株が大きく育った後の葉の形状と大きさを確認しておきます。

大葉ギボウシ

高木の足元を飾る大葉ギボウシ

ポット苗の時と比較にならないくらい、大きな葉になる品種もあります。

③ ヒューケラ(ユキノシタ科・宿根草)

何と言っても豊富な葉色が特徴で、年間通じて樹木の足元を彩ってくれます。耐陰性が強いので日陰でも問題がなく育ち、寒さにも強いというありがたい植物です。

ただし、グランドカバーにおすすめすると言ったものの、地被植物のように横方向に広がっていく性質ではなく、年数が経過すると株が立ち上がって来て、見栄えが悪くなります。こうなったら、葉の傷んでいる部分を取りつつ、株分けをして増やします。

ヒューケラ

半日陰のボーダー花壇に明るさを添えるライム色のヒューケラ

その豊富な葉色と、横には広がらない性質から、どちらかと言えば、花壇の中のピンポイントで使ったり、他のグランドカバーと混植したりする使い方が向いていると思います。

それにしても、あの豊富な色は庭づくりにとても重宝します。

④ グレコマ(シソ科・宿根草)

とにかく良く伸び、よく広がります。小ぶりなライトグリーンの葉に白い斑が入ります。春に薄紫色の小さな花を咲かせますが、あまり目立ちません。寒くなると葉が紫色になり、もっと寒くなると地上部が枯れて消えます。もちろん、春にはまた芽を出しますが。

グレコマ他

ボーダー花壇の縁辺部に植栽したグレコマ

グレコマはセイヨウカキドオシの和名がありますが、日本で良く見かけるカキドオシもグレコマの仲間です。もともと、垣根を通り越して隣の敷地に伸びていくところから「カキドオシ」の名前になったそうです。

グランドカバーと雑草は紙一重。使い勝手の良いグランドカバーほど、その増殖力には注意が必要です。

グレコマ

優しい緑色に白い斑が入るグレコマの葉

もちろん、しっかり管理をすれば、とても優秀で美しいグランドカバーになります。ちなみに、グレコマは挿し芽でも株分けでも良く増えますので、ポット苗を購入する際には少なめにしておきましょう。

⑤ ヤブラン + タマリュウ(キジカクシ科/ユリ科・宿根草)

ヤブランやタマリュウ、リュウノヒゲ、キチジョウソウ、園芸店のグランドカバーコーナーには何となく似ているけど、よく見ると大きさや色形の違うこれらの植物がポットに入って並んでいます。

これらは、日本原産種ということもあってか和の雰囲気の庭に昔からよく使われてきましたが、もちろん、そこに限定することなく、西洋的なイメージの庭でもよく使われています。

タマリュウなどは、単一種で広範囲に植栽されて一面のグランドカバーになるケースもありますが、どちらかと言えば、ヤブラン+タマリュウのように、組み合わせて植栽する方が使いやすいような気がします。

ヤブラン

半日陰の坪庭に植栽したタマリュウとヤブラン

たまに、土間コンクリートの隙間にタマリュウを列植して、カラカラに乾燥して枯れている姿を見ることがあります。タマリュウだって、もちろん水を必要とします。地味な存在故に、忘れられちゃう事が多いのかも知れません。

⑥ ヒメツルソバ(タデ科・宿根草)

住宅地を歩いていると、コンクリートの擁壁に小さなピンク色の花が、一面に垂れ下がって咲いている姿を見かけることがあります。

ヒメツルソバは、つるを伸ばして横に広がり、擁壁などでは上から下に向かって垂れ下がっていきます。少し赤味のある葉と茎は、あまり大きな面積になると、若干暗い印象を与えるかも知れません。

ヒメツルソバ

擁壁に垂れ下がるように伸びたヒメツルソバ

他のグランドカバーと同様、とても良く広がる性質なので、放任せずに適宜刈り込み、育てるエリアを限定して管理すると良いでしょう。

ヒメツルソバも、ポット苗を購入する際には、少なめにしておきます。すぐに広がってくれますので、最初はスカスカくらいが丁度よいと思います。

ヒメツルソバの苗

市販されているヒメツルソバのポット苗

⑦ ツルニチニチソウ・ヒメツルニチニチソウ(キョウチクトウ科・宿根草)

艶のあるきれいな葉に、紫色の花がとても美しいつる性植物です。
斑入りの葉や白花の品種もあり、樹木の足元を明るい雰囲気にしてくれます。ご多分に漏れず、つるの生育は大変旺盛で、気づくと数m先まで伸びているなんて事がよくあります。

ツルニチニチソウ

紫色の花を咲かせるツルニチニチソウ

上から垂らしたり、地面を這うようにしたり、どちらでもよく育ちます。常緑性なので冬場も葉を残し、地面をカバーしてくれますが、寒冷地だと葉が変色したり、元気が無くなったりしますが、気温が上がればすぐに復活します。

なお、小型のヒメツルニチニチソウは、耐寒性や耐陰性に富んでいるので、場所によってはこちらを選択したほうが良いと思います。小さな葉は、ツルニチニチソウとは少し異なった印象で、樹木の足元にとても良く調和します。
いずれにしても、放任すると伸び放題になるので、定期的な刈り込みが必須です。

ヒメツルニチニチソウ

常緑樹の足元に植栽したヒメツルニチニチソウ

以上、アトリエタムロの庭づくりでも良く使われる、グランドカバーを7種紹介しました。全てが一般に広く流通しており、どこでも簡単に手に入れることが出来る植物ばかりです。次回、また別の種類を紹介したいと思います。


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