お店がまたひとつ。

お店がまたひとつ。

生まれ育った横須賀のとある町。
住宅街の一角に商店街があって。
八百屋に魚屋、豆腐屋、商店、書店。
肉屋もだんご屋も食堂もあって、
結構、夕方になると賑わってた。
昭和50年代、平成になる前くらいまでは。

もう、いまや、ほとんどお店はなく、
数軒のお店がかろうじて営業してるくらい。

買い物カゴ持って、近所の商店街に
買い物に行ってた時代。
今考えたら、とっても貴重だった。

その商店街の少しはずれに
一番仲良しだった友達の家があって、
彼のうちは、精肉とハムのお店。
毎日のようにいっしょに遊んでた。

いつも燻製のような香ばしい香りが漂い、
一見怖そげな、実際、怒ると怖いお父さんが
ハムの切れっぱしを食べさせてくれた。
当時は小学生でも変える値段で揚げたての
コロッケも売ってて、夕方、小学生が集まったりして。

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↑ 最近はハム専門店になって、知る人ぞ知るお店。

当時の実家から歩いて1分。
何度この扉から出入りしたことか。

バラハム

↑ バラハムが美味しくて。

なかなか無いんだな。
スーパーとかには。

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↑ カルボナーラ。

ベーコンがこれまたおいしくて。
そのベーコンでカルボナーラを
よく作った。

思い出の尽きない近所のお店。

とうとう閉店して、お店も解体し
さら地になってしまったらしい。

何とも言えない寂しさ。
閉店する店主はもちろん複雑な思いが
あると思うけれど、
店がひとつ、またひとつ無くなっていく事が
町の輝きだったり、明るさだったり
人と人とのつながりだったり、
何かとてつもなく大きなものを失ってるのだと
思ったりします。

商店街、もう生き残れないのかな。
小さなお店も、集まって協力し合えば
人がたくさん集まった時代。
そんな時代は復活しないのかな。

歩いて商店街に買い物に行きたいな。